【最新情報】 デジタルチャネル for Nonprofits

【情報提供】PHP問題に対し、NPOのホームページ運営者が今確認したいこと

【情報提供】PHP問題に対し、NPOのホームページ運営者が今確認したいこと

2026年10月23日 13:07

2026年10月21日、プログラミング言語「PHP」の重大な脆弱性(セキュリティ上の弱点)が公表されました。

すでに対応を進めている団体もあると思いますが、あらためてお知らせします。

デジタルチャネル for NonprofitsはNPOのIT基盤強化を支援する立場として、団体の皆さまが必要な対応を確認できるよう情報提供を行います。

(注意)本内容は2026年10月23日時点の公開情報に基づきます。

状況は日々変わる可能性があるため、最新情報は契約中の事業者や各公式サイトでご確認ください。

◆まずお伝えしたいこと

誰もが慌てる必要はありません。


ただし、次のいずれかに当てはまる団体は、一度状況を確認することをおすすめします。

✅ 団体ホームページを運営している

✅ WordPressを利用している

✅ Webレンタルサーバーを契約している


特に、

✅いつ作ったかわからないホームページ

✅数年間更新していないホームページ

✅ 担当者が変わり、管理状況が不明なホームページ

は確認が必要です。








(用語説明)PHPとは?

PHP(ピーエイチピー)は、ホームページを動かしているプログラムです。

たとえば、

  • WordPress

  • お問い合わせフォーム

  • イベント申込フォーム

など、多くのホームページで利用されています。

普段は利用者から見えませんが、ホームページを動かす重要な仕組みです。



◆今回何が起きたの?

PHPの開発元が、重大な脆弱性2件の修正版を公開しました。

脆弱性とは、簡単に言うと「セキュリティ上の弱点」のことです。

今回の脆弱性は深刻度が高く、悪用された場合、第三者にホームページを不正に操作される可能性があります。

◆何もしないとどうなるの?

すぐにホームページが停止するわけではありません。

しかし、放置すると次のような被害につながる可能性があります。

  1. ホームページの改ざん

  2. 不審な広告やリンクの設置

  3. 問い合わせフォーム経由の情報漏えい

  4. Googleで危険サイトと表示される

  5. サーバー会社による利用停止

特に寄付募集やイベント申込、相談受付を行っている団体は、利用者や支援者からの信頼にも関わるため注意が必要です。



★確認してみよう!
あなたのWebサイトはどのタイプですか?

A. ホームページ作成サービスを利用している

該当例

  • Jimdo

  • Wix

  • ペライチ

など。

<<対応>>

サーバーやPHPの管理は基本的にサービス事業者が行っています。

団体側でPHPを更新する必要は通常ありません。

まずはサービス提供元のお知らせやサポート情報をご確認ください。

B. Webレンタルサーバーを借りてWordPressなどを利用している

該当例

  • さくらインターネット

  • エックスサーバー

  • ロリポップ!

など。

今回、最も確認が必要なケースです。

① サーバー事業者のお知らせを確認する

多くのサーバー事業者は、今回の対応状況をお知らせしています。

まずは契約先のサポート情報を確認してください。

② PHPのバージョンを確認する

WordPressの場合は、

ツール → サイトヘルス → 情報 → サーバー

で確認できます。

または、サーバー事業者の管理画面からも確認できます。


※PHPバージョンの目安

PHP 8.2以上 ⇒現在サポート対象

PHP 8.1以前⇒公式サポート終了または終了間近

PHP 7.4以下⇒公式サポート対象外

但し、PHP7.4に関しては緊急対応としての対応プログラムはリリースされているとのこと。

可能であればPHP 8.2以降への移行を検討してください。

③ PHPを更新する場合

サーバー管理画面にある

  • PHP設定

  • PHPバージョン変更

  • PHP管理

などのメニューから変更できます。

ただし、更新することで現在使用しているプラグインなどが利用できなくなる場合があります。

自分で判断できない場合は、Web制作会社やサーバー事業者などへの相談をおすすめします。


▲更新前チェックリスト

□ サイトのバックアップを取る

□ 団体内で担当者に共有する

□ 現在の設定を記録しておく

▲更新後チェックリスト

□ トップページが表示される

□ 管理画面にログインできる

□ お問い合わせフォームが送信できる

□ イベント申込フォームが動作する

□ エラー表示が出ていない

□ プラグイン機能にエラーが出ていない

C. Web制作会社や外部担当者に管理を任せている

自分で設定変更を行う必要はありません。
確認したいこと

  • PHPの修正版は適用済みか

  • 現在利用しているPHPのバージョンはいくつか

  • 追加で対応が必要なことはあるか

<<Web制作会社などへの問い合わせ例>>

件名:PHP脆弱性への対応状況確認

最近公表されたPHPの脆弱性について確認したくご連絡しました。
当団体のホームページについて、

・PHPの修正版は適用済みでしょうか
・現在利用しているPHPのバージョンは何でしょうか
・追加で対応が必要なことはありますか

ご確認をお願いいたします。



◆共通の確認事項(A以外)

次のような不審な状況がないか確認してください。

□ 見覚えのない管理者アカウントがある

□ 知らない記事やページが公開されている

□ 不審なリンクが追加されている

□ 覚えのないファイルが存在する


気になる点がある場合は、

  • 管理者パスワードを変更する

  • サーバー事業者へ相談する

  • Web制作会社へ連絡する

    といった対応を行いましょう。




◆団体で判断に迷った場合

次のような場合は、自分で無理に設定を変更せず、まず確認することをおすすめします。

ホームページを誰が管理しているかわからない

  • WordPressかどうかわからない

  • PHPのバージョンが確認できない

  • パスワードや管理画面の情報が不明

  • 更新作業に不安がある

まずは、

「現在利用しているPHPのバージョンは何か」

「今回の修正版が適用されているか」

を確認するだけでも十分に意味があります。

◆この機会に確認しておきたいこと

NPOでは、セキュリティの問題そのものより、

「誰も管理方法がわからない状態」

が大きなリスクになっているケースが少なくありません。


以下の情報が団体内で共有されているか確認しておきましょう。

□ Webサーバー契約情報

□ ドメイン管理情報

□ WordPress管理画面のID・パスワード

□ 更新担当者

□ バックアップの保存先

□ 制作会社・保守会社の連絡先

特定の個人だけが情報を持つのではなく、担当者が交代しても運用できる状態にしておくことが重要です。

◆最新情報の確認先

  1. PHP公式告知(英語のため翻訳アプリなどをご利用ください)
    https://www.php.net/archive/2026.php

  2. WordPress公式告知(英語のため翻訳アプリなどをご利用ください)
    https://wordpress.org/news/2026/10/critical-php-security-release/

  3. ご契約中のサーバー事業者(さくらインターネット、エックスサーバー、ロリポップ!など)のサポート・お知らせページ

  4. Jimdo、Wixなどホームページ作成サービスの公式お知らせ



◆デジタルチャネル for Nonprofitsからのご案内◆

デジタルチャネル for Nonprofitsでは、「デジタル人材伴走支援」を行っています。

IT専門家が約6か月間伴走し、団体に合った業務改善を支援します。

ITが苦手でも安心して取り組めるプログラムです。


プログラムの特徴として、デジタル人材によるデジタル基盤の診断を行った上となりますが、

  • PHPを最新版へ安全に更新したい

  • WordPressを更新したい

  • Webサイト管理体制を見直したい

といった伴走支援は支援対象となります。

但し「Webサイトのデザイン修正や作り変え」などは支援対象外となりますので、ご了承ください。


 2027年2月開始枠 追加募集

応募締切:2026年12月6日(日)

募集要項・詳細はコチラから

説明会

開催日:2026年11月5日(木)13:30~14:30@Zoom

申込みはコチラから


おわりに

今回のPHP脆弱性は、特定の団体だけの問題ではなく、多くのホームページ運営者に関係する可能性があります。

まずは、

「自分たちのホームページは誰が管理しているのか」

「PHPの修正版は適用されているのか」

を確認してみてください。

また、この機会にホームページやサーバーの管理情報が団体内で共有されているかを見直すことで、将来のトラブル防止にもつながります。